消費者還元事業って何?10月からのキャッシュレス新制度を徹底解説

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こんにちはノリスケです。

先日10月1日からの消費税率引き上げに伴い、「消費者還元事業」も同日にスタートしましたね。消費喚起、キャッシュレス推進を目的に経済産業省より採択された期間限定の新しい事業です。

いまや韓国や中国を始めとした海外で当たり前になりつつある現金フリー。来たるべき2020年東京オリンピックに向けて、国が本格的キャッシュレス決済推進に本腰を入れ始めたと印象を受けます。

この記事では「消費者還元事業」はどういうサービスなのか解説していきます。

目次

消費者還元事業とは

事業内容

対象店舗でキャッシュレス決済(クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、電子マネー、QRコード・バーコード決済)でお支払いをすると、2%もしくは5%のポイント還元を受けられるという内容です。

店舗側(中小・小規模事業者)の、決済に使用するレジ端末本体、設置にかかる金額、手数料、消費者に還元するポイントも国が支援してくれる仕組みになっており、消費者にとってもサービスを提供する企業側にとっても嬉しい内容です。

目的

消費税率引き上げ後の消費喚起キャッシュレス推進が主な目的で、2019年10月1日から2020年6月30日までの9ヶ月間が事業期間です。

増税による国民の消費意欲減少を抑えるため、消費喚起を目的にするのは理解できます。ではキャッシュレスはどうして推進するのか?下の表を御覧ください。

経済産業省 キャッシュレス・ビジョンより引用

これは2015年の各国におけるキャッシュレス決済比率を表にまとめたものです。世界と比べると日本のキャッシュレス化は遅れていますね。

オリンピック・パラリンピックの開催直前までが今回の事業の対象期間で、それまでに訪日外国人が現金しか使えないことに不満を思わないよう、キャッシュレスをより多く世に普及させることが必要と国も考えている訳です。

お得にお買い物ができる

少しでもお得にお買い物したいと考えている人にとって、今回の還元事業は大変嬉しい内容です。具体的に説明していきます。

増税前より安く

10月になり消費税が10%に引き上げられましたが、先程述べたように対象店舗でのキャッシュレス決済なら還元率が2%か5%なので、増税前と同等、もしくはそれ以上に安くお買い物ができるのです。

増税の影響による顧客離れを防ぐために本体価格を引き下げて商品を提供する店舗や、軽減税率適用時など、場合によっては増税前と同じ料金でお買い物ができます。それにもかかわらず、キャッシュレス決済を利用すればポイントとして数パーセント還元されるので、結果的に安く、お得にお買い物を楽しむ事ができるのです。

ポイント2重取り

ほとんどの場合、クレジットカードやスマホ決済でお支払いをすると、金額に応じてポイントが還元されます。「楽天カード」「ペイペイ」「LINEペイ」などは還元率が高いと有名ですよね。使用するキャッシュレス手段によって還元率は様々ですが、今回の消費者還元事業で得られるポイントと合わせてより多くの還元を受けることが可能です。

使用可能なキャッシュレスは

公式サイトでは、

本事業では、クレジットカード、デビットカード、電子マネー(プリペイド)、QRコードなど、一般的な 購買に繰り返し利用できる電子的な決済手段が広く対象となります。

消費者還元事業 公式サイトより引用

と説明しています。最後の繰り返し利用できる決済手段という項目が少し分かりづらいですが、これはクオカードやクーポン、無料引換券などは対象外ということなので、一般的なクレジットカードや電子マネー決済であれば問題ないです。

また、店舗によって使えるキャッシュレス手段が限られている場所があります。 クレジットカードは使えるけれどその他の支払い方法は利用できないなどありますので注意しましょう。店舗に利用できる決済手段が明示しているはずなのでそちらを参考にしてください。

対象店舗は?

上記のマークがついている店舗が対象です。 店頭ポスター、店舗のHPでも確認できるので、調べてみるといいでしょう。 また、地図アプリでも対象店舗を探すことが可能です。

無料の公式アプリがリリースされていますので、そちらをダウンロードして頂ければ対象店舗を簡単に探すことができます。 実際に私も使ってみたのですが、使用可能なキャッシュレスや還元率、お店のカテゴリーなどを絞って検索することが可能で、利便性に優れているなと感じました。

2019年9月25日現在で利用可能が確定している加盟店登録数は全国47都道府県で498281店舗。また、加盟店申請数は全国で730493店舗となっており、これから順次拡大していくことは間違いないでしょう。

まとめ

「消費者還元事業」は、その名のとおり、消費者に還元をしてくれる嬉しい事業です。使用するキャッシュレス手段や店舗によっては大幅なポイント還元が期待できます。

たった数パーセントの還元と侮ることなかれ。塵も積もれば山となる!です。

事業内容をよく理解し、普段から賢くお買い物を楽しみましょう。 今回の還元事業が、経済をうまくまわす潤滑油のような役割になってくれるといいですね。

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