こんにちは、ノリスケです。
斬新な商品を次々世に問うことで定評のある無印良品ですが、ついに「斬新すぎる」商品に手を出してしまいました。
その商品とはなんと、「コオロギせんべい」。
その名の通り、コオロギをせんべいにしてしまったわけですが、一体なぜ今コオロギを食料にする必要があったのでしょうか?
そして気になるそのお味は…?
まとめて調べてきましたよ。
目次
コオロギせんべいは2020年5月20日発売開始
出典:無印良品
「コオロギせんべい」は無印良品を展開する良品計画が5月20日から、まずは無印良品のネットストアで先行販売を始めました。
55グラム入りで190円です。
無印良品のコオロギせんべいが使っているのは、「フタホシコオロギ」という熱帯性のコオロギ。
フタホシコオロギは衛生的で安全な環境で飼育され、温度や湿度を一定に保つことにより通年産卵させることが可能な生き物。
そのコオロギをパウダー状にしてせんべいに練りこみ、コオロギの味を活かすために余計な原料を使わずシンプルな配合にしたというこの商品。
エビに近い香ばしい風味を楽しめるとのことです。
ただし、食用コオロギパウダーはエビやカニなどの甲殻類と類似した成分が含まれているため、エビやカニの甲殻類アレルギーがある人は食用を控えた方がいいようです。
一体なぜ今、コオロギを食用に?
出典:徳島新聞
コロナウイルスにより私たちの生活は大きな変容を余儀なくされてはいますが、しかし「食べ物に困っている」というわけではありません。
なのになぜ今、あえてコオロギを食す必要があるのでしょうか?
人口増加と食糧確保
地球の人口は増え続けており、2050年には100億を突破するとの予測もあります。
その時に予想されているのが重要な栄養素であるたんぱく質の不足。
そこで、牛や豚などの家畜の代わりとしての昆虫食が注目され始めているのです。
昆虫の高い栄養価
昆虫は非常に栄養価の高い食料でもあります。
100グラム当たりのたんぱく質量は、鶏が23.3g、豚が22.1g、牛が21.2gであるのに対し、コオロギはなんと60.0g!
名だたる家畜のじつに3倍近い栄養価を誇るんです。
栄養素を効率よく摂取できる食糧、それが昆虫なのです。
環境にも優しい
あまり知られていませんが、牛や豚などの家畜を飼育すると大量の温室効果ガスが発生します。
また、大量の水も必要とします。
しかし、昆虫を成育させるのに必要な温室効果ガス排出量は家畜に比べ圧倒的に少なく、水の必要量も比べようもないほど少量です。
環境負荷の軽減という側面から見ても、昆虫は地球にやさしい食料なのです。
以上のような理由から、今、昆虫食が「やがて来るだろう世界の食糧危機への対策」として注目を集めているんです。
栄養価が高く環境への負荷も少ないことから、FAO=国連食糧農業機関も推奨しているほど。
いわば地球にやさしい未来食、それが「昆虫」なのです。
昆虫の中でも「コオロギ」の理由
出典:無印良品
では、数ある昆虫の中でなぜ「コオロギ」なのでしょうか?
飼育が簡単
実はフタホシコオロギは爬虫類などのペット愛好家の間ではかなり以前からペット用のえさとして知られた存在でした。
その理由の最大のものが「飼育の容易さ」。
必要な水やえさの量が圧倒的に少ないので、簡易なキットを使って省スペースで飼育が可能なのです。
成長が早い
そしてもう一つの理由が「成長の早さ」。
フタホシコオロギはわずか35日ほどで成虫になります。
牛や豚などの従来の家畜との比較はもちろん、他の昆虫と比べても成長が早いので、効率よく低コストで生産することが可能なのです。
雑食性
フタホシコオロギは主に雑穀類を食べますが、雑食性です。
雑食なのでエサの選択肢が広く、また残った食品を食べるといった食糧廃棄の問題にも貢献する可能性がある存在、それがフタホシコオロギなのです。
「コオロギせんべい」の気になるお味は…?
無印良品のコオロギせんべい、さっそく食べた人たちのレビューがネットに上がっていました。
「最初はコオロギと聞いて、食べるのはちょっと…、と思いましたが食べてみるとエビせんべいのようで食べやすいです。子供にも食べさせたいと思いました」。
「昆虫食はよく話題になっているので抵抗はありませんでした。一度食べてみたいと思っていたので良かったです。他と比べて栄養価も高いということで健康にもよさそうですね。また食べたいと思います」。
「おいしい!クセもなくお酒のつまみに良さそうだと思いました。見た目普通のせんべいなので気になったりはしませんでした。良い取り組みで意味のある商品だと思います」。
どうやらおおむね好評の様ですね。
まとめ
「コオロギせんべい」と、その名だけ聞くと尻込みしてしまうかもしれませんが、どうやら一度は食べる価値がありそうですね。
体に良く、さらに地球にも優しいとなればいつまでも避けている理由はありません。
あなたも食わず嫌いではなく、一度「コオロギせんべい」にチャレンジしてみませんか?