バルセロナ・メッシ選手が6度目の受賞を果たしたバロンドールってどんな賞?過去の受賞者は?

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バロンドール

目次

メッシ選手が受賞したバロンドールって?

バロンドール出展:yahoo news

バロンドールとはフランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」が1956年に創設したヨーロッパサッカーにおける年間最優秀選手に贈られる賞です。

このことからわかるように、公的な賞のような印象を受けがちですがあくまでもフランスの「いちサッカー誌」が選出する賞にすぎません。

似たような賞としてはFIFAが選出していた「FIFA最優秀選手賞」というものもあります。

こちらはFIFAという世界のサッカーを統括する団体が公式に認めて発表している賞です。

「公的」という意味では「FIFA最優秀選手賞」の方が格式が高いとも言えますが、世間的な認知度ではトップに君臨しているのが、「バロンドール」なのです。

「バロンドール」と「FIFA最優秀選手賞」の関係

バロンドール出展:NUMBER WEB

世界でトップの選手に贈られる賞が2つあるのはおかしいのではないか、との考えなどから2010年度より、2つの賞は統合され「FIFAバロンドール」として表彰されるようになりました。

しかしこの提携関係は2016年をもって解消され、この年から再び独自に表彰するようになりました。

2016年以降、再びそれぞれが選出するようになった「最優秀選手」ですが、毎年両賞とも同じ選手が選出されており、「どちらが最高峰」という議論にはあまり意味がないように思われます。

「バロンドール」ってどういう意味?資格対象者はどんな選手?

バロンドールはフランス語で”Balln d’or”と記され、「黄金の玉」という意味です。

このため受賞者には金色のサッカーボールをモチーフにしたトロフィーが贈られます。

バロンドールの選考対象となるのは1994年まではヨーロッパの国籍を持つ選手のみでした。

しかし、1995年からはヨーロッパのクラブの所属選手が、そして2007年からは全世界の選手が対象になっています。

バロンドールの過去の受賞者は?

バロンドール出展:産経ニュース

メッシ選手の史上最多6度目の受賞となった2019年のバロンドール。

過去にはどんな選手がその栄誉を受けているのでしょうか?

近年の受賞者

まずは過去の歴代受賞者を2008年までさかのぼってご紹介します。

2019年 リオネル・メッシ(アルゼンチン/バルセロナ)

2018年 ルカ・モドリッチ(クロアチア/レアル・マドリード)

2017年 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル/レアル・マドリード)

2016年 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル/レアル・マドリード)

2015年 リオネル・メッシ(アルゼンチン/バルセロナ)

2014年 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル/レアル・マドリード)

2013年 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル/レアル・マドリード)

2012年 リオネル・メッシ(アルゼンチン/バルセロナ)

2011年 リオネル・メッシ(アルゼンチン/バルセロナ)

2010年 リオネル・メッシ(アルゼンチン/バルセロナ)

2009年 リオネル・メッシ(アルゼンチン/バルセロナ)

2008年 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル/マンチェスター・U)

 

もう呆れるほかありませんね。

2018年のモドリッチ選手を除くとメッシ選手が6回、クリスティアーノ・ロナウド選手が5回。

この2人で12年中11回分け合っています。

この2人がいかに傑出したサッカー選手であるかがよくわかります。

 

過去の有名な受賞者

近年は上記2人にほぼ独占されていたバロンドールですが、過去の受賞者には数々のスタープレーヤーが名を連ねています。

主な選手をさかのぼって見ていきましょう。

 

1998年 ジネディーヌ・ジダン(フランス/ユヴェントス)

ジダン選手というとレアル・マドリードの印象が強いかもしれませんが、バロンドールを獲得したのはユヴェントス時代でした。

大柄な体格であるにもかかわらず、天才的なボールタッチの細かな足技が得意な選手でフランス代表ではキャプテンを務め、1998年の自国開催のワールドカップ制覇に大きく貢献しました。

 

1988年、1989年、1992年 マルコ・ファン・バステン(オランダ/ミラン)

1980年代から1990年代初頭にかけて、無類の強さを発揮したセリエAのACミランを代表するフォワード。

バロンドールは3度、FIFA最優秀選手賞も1度(1992年)受賞しています。

ACミランでは、ルート・フリット、フランク・ライカールトと共に「オランダトリオ」と呼ばれ、数々のタイトルを獲得。ACミラン黄金期の象徴的存在でした。

 

1983年、1984年、1985年 ミシェル・プラティニ(フランス/ユヴェントス)

クラブではユヴェントスで、そしてフランス代表でも活躍しその類稀なリーダーシップから、現地では「王」、日本では「将軍」の名で親しまれました。

ワールドカップ制覇こそなりませんでしたが、当時のフランス代表の華やかなプレースタイル「シャンパンサッカー」を体現したプレーヤーの一人として知られています。

現役引退後もUEFAやFIFAで幹部を務めるなどリーダーシップを発揮し続けました。

 

1972年、1976年 フランツ・ベッケンバウアー(西ドイツ/バイエルン)

バロンドール受賞者の多くが攻撃に特化したプレーヤーであるのに対し、ゴール前に立ちはだかる守備選手・スイーパーでありながら機を見て攻撃に参加する「リベロ」と呼ばれるシステムを確立した選手として有名です。

ユーティリティ・プレーヤーとしてチームを優雅に統率するその姿から「皇帝」の異名を取りました。

 

1971年、1973年、1974年 ヨハン・クライフ(オランダ/アヤックス)

先に述べたベッケンバウアーとまさに時代を二分したプレーヤー。

当時の新しい戦術、全員で守り全員で攻撃する「トータル・フットボール」の申し子的存在で、アヤックスではUEFAチャンピオンズカップ3連覇を達成しました。

ただワールドカップではライバルであるベッケンバウアー率いる西ドイツに敗れ準優勝に終わっています。

まるでロックスターのような風貌や、型破りなプレースタイルなどで多くの人に愛された選手でした。

 

まとめ

世界最高のサッカープレーヤーに贈られる賞、バロンドール。近年はメッシ選手とロナウド選手の2強によってほぼ独占されてきたため、「どうせまたあの2人のどちらかでしょ?」というしらけムードが漂っているのも事実です。しかし、本来は世界中のサッカー選手を対象にした名誉ある賞です。いつかは日本人プレーヤーもその歴史に名を刻んでもらいたいですね。

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  1. 鈴木光
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