広告 一隅を照らす出来事

ファミマの「お母さん食堂」が炎上!一体何がいけないの?

こんにちはノリスケです。
ファミリマートのお惣菜ブランド「お母さん食堂」という名称に、女子高生が反対署名を募集したことで、インターネット上で大炎上騒動が起きたのを知っていますか?
これに関連して、夫を「ご主人様」と呼ぶことに対する疑問提起など、様々なジェンダー論に関する議論が激化。
そもそも「お母さん食堂」って何がいけないの?
炎上した原因って何?調べてきましたよ。

「お母さん食堂」とは

出典:ダイヤモンドオンライン

お母さん食堂は、2017年に販売を開始した、大手コンビニ、ファミリマートのお惣菜ブランド。
コンセプトは、"家族の健やかな生活を想って作った、美味しくて安全・安心な食事と食材を提供するブランド”。一番身近で美味しくて安心できる食堂を目指して作られました。
コンセプトとして
・小さい頃、お母さんが作ってくれたような自然で温かみがあって美味しいお惣菜。
・いま仕事と子育ての両立で忙しいお母さんたちが、子供や家族みんなに安心して食べさせられる食事であること。

という想いを掲げ、惣菜のラインナップも、懐かしの煮物や、体を気遣ったサラダから、グリーンカレーなどのエスニック料理まで、多種多様。
必ずしも「昔ながらのお母さんの手料理」という枠組みという訳ではないようです。

「お母さん食堂」反対派の意見って…?

お母さん食堂が販売し始めたのは2017年、なぜ今になって炎上したのでしょうか。
最近盛り上がっている#MeToo運動などのジェンダー教育の一環で、男女平等について考えた兵庫、京都、岡山の女子高校生の訴えが発端となったようです。
#MeToo運動とは、「私も」を意味する英語にハッシュタグを付けて、セクシャルハラスメントや性的暴行の被害体験や、ジェンダーギャップに対する違和感などを告白・共有する運動のこと。
近年はSNSを通して、ジェンダー論について問題提起されることが非常に多くなっています。


今回大炎上した高校生達の訴えも
「お母さん食堂というネーミングは『男性は仕事、女性が家事』という考えを刷り込むことにならないだろうか?
大手企業が全国で展開する商品名としては、性的役割分担を無くしていこうという時代に逆行しているのではないか?」

といったジェンダーギャップに対する違和感を提起する内容でした。


この訴えには単なる「違和感」だけでなく、統計的な根拠も添えられています。
小学校5〜6年の女子と男子に料理の手伝いをする頻度に関するアンケートをとったところ、
料理の手伝いを「いつもしている」「時々している」と回答した割合が、女子は76%だったのに対し、
男子は53%という結果となりました。
加えて日本は成人してもなお、家事・育児は女性の役割で、女性は家庭のためにキャリアを諦めざるを得ないという傾向が強く、料理=女性といったイメージは他国と比べて多くの人々に染みついている一面は否定できません。


「お母さん食堂」というネーミングは「料理をするのはお母さん」という印象を強め、女性=家事・育児という固定観念を植え付けるのではないか、というのが「お母さん食堂」反対派の主張なのです。

この主張に対し、批判が殺到!その内容は…?

しかし、こうした「お母さん食堂」反対派の主張に対し、 インターネット上では批判が殺到しました。
まず指摘されたのは、そもそも「お母さん食堂」のイメージキャラクターには男性の香取慎吾さんが起用されており、「家庭の味=女性が作るもの」という固定概念をファミリーマートはアピールしているわけではないという点です。
コンセプトでも「働く女性を応援する」と強調するなど、これまでは女性が身を削っていて作っていた「おふくろの味」は誰が作ってもいい、コンビニでもいい、というメッセージが込められているブランドであり、ただ「お母さん食堂」という響きだけに噛み付くのは、安直すぎるのではないか、という指摘が相次いでいます。
「お母さん」という言葉はあくまでノスタルジーや親しみやすさを持たせるための形容詞であり、これが差別であると糾弾されるならば、言葉狩りに発展しかねません。
「カントリーマアム」「ポポラマーマ」「ステラおばさんのクッキー」「ビアードパパのシュークリーム」「ママレモン」などなど、「母」をイメージしたネーミングの商品はたくさんあるのです。
また、過度に「女性らしさ」を排除することは、かえって「伝統的な女性らしく生きたい」という女性を生き辛くするのではないかという意見は、過激化するジェンダー論、フェミニズム論争にとっても大きな課題となりそうです。

まとめ

最近はこのような些細なことが差別を助長している!といった炎上騒動が多くなってきました。
この「お母さん食堂騒動」の直後にはガス点検のおじさんに「ご主人」と言われ、「主従関係があるようで不快だった」と会社にクレーム電話をしたツイートが物議を醸しました。
「じゃあなんて呼べばいいの?」「自分は"おじさん"って言ってるけど、それも差別的じゃない?」などと大炎上。
ちょっとした言葉遣いや表現で、人々の潜在意識に差別感情を刷り込んでしまっていると言われると一理あるような気もしますし、これは言いがかり!と言いたくなる気持ちも理解できる今回の一件。
みなさんはどう感じましたか?

-一隅を照らす出来事
-, , , ,