一隅を照らす出来事

改元(新元号)はいつから?発表のタイミングや災害による元号改変の歴史についても

こんにちはノリスケです。

平成最後の年は、西日本豪雨や大阪地震、また胆振東部地震など、ホント台風や地震などの災害が多かった印象がありますね。

来年平成31年(2019年)は新しい時代が幕を開ける年。
30代以上の昭和生まれの方々は、平成に変わった時を懐かしく思う一方で、今や20代は平成世代と時代の移り変わりを感じますね。

ここからまた10年も経過すると、祖父の世代が昭和、親世代が平成、子供が新元号の世代と、3世代それぞれの時代を生きてきたということになりますね。これもまた感慨深いですね~。

今や西暦表記が当たり前になっている昨今、改元とともに

日本人として、ひとつの時代の節目として考える必要性や歴史についても考えなければならないという一面もありますね。

今回は改元がいつからなのか、また発表のタイミング、過去の災害による改元の歴史についても調べてみました。

 

 

改元とは?

元号を変更することです。現在は天皇の崩御で元号が変わっていますが、良く調べてみると改元にも種類があることがわかりました。

  • 君主の交代による代始改元
  • 吉事を理由とする祥瑞改元
  • 凶事を断ち切るための災異改元
  • 三革を区切りとして行われる革年改元

の4つがあるようです。

今の改元は明治以降からなんですね。

意外に思われるかもしれませんが、日本の歴史上247の元号の時代がありました。

この期間を平均すると…およそ5年なんだとか。明治が45年、大正が15年、昭和が64年、平成が30年ということを考えるとずいぶん頻繁に改元が行われてきたんですね。

改元(新元号)はいつから?

改元(新元号)は2019年5月1日からになりますね。

現在の平成は平成31年4月30日と、5月1日0時のタイミングでかわるのでしょうか?

ちなみに…私も勘違いしていましたが、よくよく調べてみると、改元日と、即位日は明治から平成までは一緒でした。

天皇の即位から崩御までを一つの年号とする制度は明治時代に採用されたんですね。

一世一元制度というそうです。

しかし過去を遡ると、必ずしも一致していない時もあったようですね。

即位日と改元日が一緒なのは、天皇の崩御によって改元するという元号法が昭和54年(1979年)に定められました。

そうであるからこそ、昭和天皇が崩御、平成天皇が即位、改元という流れになったんですね。

新元号発表のタイミングは?

気になるのは新元号の発表のタイミングですよね。

これにはいろんな意見があって、新元号発表から暦を治すためのシステムエンジニアやカレンダーの業者はできることなら早めが、また新天皇即位の後にといった意見がありますね。

暦の業者は、自分自身の仕事関係で「早めに」という意見ですが…そもそもこういう人たちは暦という商売上で成り立っている訳で、自分たちの都合で早めにというのは何か勘違いしているのでは?と思わざるを得ません。

 


今のところ発表のタイミングはわかりませんね。
やはり、新天皇が即位してから発表という流れになっていくのでしょうか ?

 

新元号の条件は?

今の平成になったのも、江戸時代最後の元号である慶応の時に候補の一つだったんですね。

645年の大化から平成まで247ある元号の中で、選ぶ基準というのがありました。

  1. 国民の理想として相応しいような良い意味をもつこと
  2. 漢字2文字
  3. 書きやすい
  4. 読みやすい
  5. これまでに元号や送り名として用いられていない
  6. 俗用されていない

という条件があるようで、今はGoogle検索で調べられる時代。

俗用されていないというのも至難の業のような気がしますね。

今までの元号には組み合わせもあるようで、

昭和は「昭」が初で「和」がこれまで18回なんだそうです。

平成は「平」が11回「成」が初という組み合わせなんだとか。

しかも報道や噂で出たようなものは全て除外されるというからうかつに候補として出しても除外されて意味がなくなるそうです…

 

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災害による元号改編の歴史

 

この本に改元のことが詳しく載っているのですが、

古くは平安時代などは、平成にも起きた災害とほぼ同じ、30年間に起こった災害のたびに改元しているような時代がありました。

1094 ~ 1096 嘉保 疱瘡の治癒のため改元
1096 ~ 1097 永長 地震のため改元
1097 ~ 1099 承徳 台風・洪水・地震・彗星のため改元
1099 ~ 1104 康和 災異が続くため改元
1104 ~ 1106 長治 月食を凶事として改元
1106 ~ 1108 嘉承 彗星出現のため改元
1108 ~ 1110 天仁 鳥羽天皇即位の改元だが、改元直前に浅間山が大噴火
1110 ~ 1113 天永 天変のため改元
1113 ~ 1118 永久 天変、兵革、疫疾などによる改元
1118 ~ 1120 元永 天変と疫病による改元

1094年から1120年の間の26年間です。

また鎌倉時代にも災害が相次いだ時代でした。昭和の60年間とほぼ同じ期間に起きた災害のたびににこんな改元が行われてきました。

1206 ~ 1207 建永 赤斑瘡流行のため改元
1207 ~ 1211 承元 疱瘡・雨水により改元
1211 ~ 1213 建暦
1213 ~ 1219 建保 地震のため改元
1219 ~ 1222 承久 天変・旱魃のため改元
1222 ~ 1224 貞応
1224 ~ 1225 元仁 天変・炎旱による改元
1225 ~ 1227 嘉禄 疱瘡流行による改元
1227 ~ 1229 安貞 疱瘡・天変大風による改元
1229 ~ 1232 寛喜 天災・飢饉による改元
1232 ~ 1233 貞永 飢饉による改元
1233 ~ 1234 天福
1234 ~ 1235 文暦 地震により改元
1235 ~ 1238 嘉禎 地震により改元
1238 ~ 1239 暦仁 天変による改元
1239 ~ 1240 延応 天変・地震による改元
1240 ~ 1243 仁治 彗星・地震による改元
1243 ~ 1247 寛元
1247 ~ 1249 宝治
1249 ~ 1256 建長 内裏の火災のため改元
1256 ~ 1257 康元 赤斑瘡流行のため改元
1257 ~ 1259 正嘉 五条大宮炎上のため改元
1259 ~ 1260 正元 飢饉・疾病による改元
1260 ~ 1261 文応 天変・飢饉・疫病のため改元

こうしてみると…大きな災害のたびに改元が行われてきたんですね。

明治から大正、昭和、平成が長い元号の時代であったことがわかりますね。

 

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元号が変わる意味

ひとつの時代として、元号を共有できるのはいいことだと思うのですが、

歴史的背景を見ると、長い期間、アジアは中国の暦を使う=支配下(冊封)ということになっていました。

今でも台湾では「民国」という年号を使用し(中華人民共和国と一線を画しています)、北朝鮮ですら「主体」という年号を使っています。

これは中国からの独立という意味をも含まれていたんですね。

そう考えると、今の年号って歴史的経緯からも西暦を共通の認識として使いつつも、独自の年号を使う意味というのが「誰からも支配されない」という意志にも感じ取られますね。

「円」という貨幣と一緒で。

 

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まとめ

平成もいよいよあと1年を切ってしまいました。平成最後の夏も終わり、平成最後の秋、冬、春と突入します。

平成31年5月1日からは新しい年号に変わるのですが、それ以前に変わる可能性も残っています。天皇の崩御という不幸があった場合。

歴史的な瞬間を垣間見る瞬間に立ち会えるというのも不思議な縁を感じますね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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