こんにちは、ノリスケです。
「オタクの祭典」や「アニメ好きが集まるお祭り」として知る人ぞ知る存在の「コミケ」が、この夏の開催中止を発表しました。ただ、一般人ではまだまだ知らない人もいる「コミケ」とはそもそもどんなイベントなのでしょうか?その歴史や規模、詳しい内容について調べてきましたよ。
この夏のコミケが中止になった経緯とは?
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去る3月27日、5月2日から5日のゴールデンウィークに東京ビッグサイトで開催される予定だったコミックマーケット98の中止を、主催するコミックマーケット準備委員会が発表しました。
理由は新型コロナウィルスの感染拡大防止です。
1975年に始まったコミケですが開催中止は史上初めて。
比較的密閉度の高い屋内に相当な数の来場者が密集するというイベントの性格上、新型コロナウィルスの感染拡大を考えれば開催中止やむなしとの決断に至ったようです。
コミケってどんなイベント?
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コミケは毎年8月のいわゆるお盆の頃と、12月の大晦日に至る数日の年2回、東京ビッグサイトで開催されています。
ただ今年に限って本来東京オリンピックが夏に開催される予定であったため、それを避けてGWに開催される予定でした。
開催期間は現在では主に3日間です。
8月に開催されるものは「夏コミ」、12月に開催されるものは「冬コミ」と呼ばれ、2019年4月の時点で開催回数は定期開催だけで97回を数えています。
ちなみにコミケは開催年度ではなく、開催回数を名称に冠しているため本来このゴールデンウィークに開催される予定だったイベントは「コミケ98」と呼ばれるものでした。
1975年に始まったコミケは回を重ねるごとに規模を拡大し、それに伴い一般にもその存在が広く知られるようになった結果、来場者数も増加の一途をたどっています。
2013年夏に開催された「コミックマーケット84」では東京ビッグサイトを3日間借り切って行われました。
サークル単位での参加者数は約3万5000スペース、一般参加者数は59万人にも上りました。
コミケの特徴
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コミケは世界最大の同人誌即売会です。
同人誌とは同人=同好の士が、資金を出しあって作る同人雑誌のこと。
コミケにおいてはその多くが漫画・アニメの同人雑誌です。
世界最大の同人誌即売会であるコミケは、屋内で行われるイベントとしても世界で最大の規模を誇ります。
全米最大のコミック・ポップカルチャーコンベンションである「コミコン・インターナショナル」や日本国内では「SUPER COMIC CITY」などがコミケに迫りつつありますが、現時点では同人誌即売会の頂点に君臨しています。
コミケの最大の特徴は多種多様な同人サークルが自作の物品を展示・頒布するという点。
漫画・アニメに限らず、ゲーム以外の音楽やアイドルグループのファン同人誌、さらにゴスロリ服やコスプレ衣装、手作りアクセサリー、同人ハードウェア、ガレージキット、人形作家による人形、教師・看護師・操縦士・鉄道員・エンジニアなどの専門的職業従事者の日常が描かれたもの、またペット・ガーデニング・紅茶などの愛好家による同人誌まで現代日本の様々なポップカルチャーが一堂に集う場となっています。
コミケの問題点
出典:kai-you.net
1975年の初開催以来、2020年で45年を数えるコミケ。
回を重ねるにつれ規模も巨大化し、その結果様々な問題点も抱えるに至っています。
ここではその中から代表的な問題点を列挙します。
開催会場の容量問題
認知度の向上による人気の高まりで、コミケでは2008年開催時点で1日あたり20万人弱の来場者となる日が続いています。
これは1日あたりでは東京ゲームショウや東京モーターショーの2倍前後の規模であり、会場内は身動きが取れないほどの混雑となっています。
このため不測の事態による事故の可能性も考えられるため、主催者側は何らかの対応策を講じる必要に迫られています。
ただ、代替会場の確保は容易ではなく、東京ビッグサイトで日程を延長することはさらに困難であるため現状この問題の解決は棚上げとなっています。
開催地周辺からの苦情問題
参加者の数が増え続けているため、会場周辺では入場待機列の長大化をはじめとする様々な問題が顕在化しています。
主催側により周辺に迷惑が掛からないよう可能な限りの措置が取られてはいるものの、それでもやはり参加者と思われる一部の不届きものによるゴミ問題や、周辺施設での座り込み問題などが発生しており、今後のさらなる対策が必要になると同時に、このままでは東京ビッグサイトでの開催も危ぶまれるなどひっ迫した問題となっています。
交通問題
会場である東京ビッグサイトへのアクセスはゆりかもめ、臨海線、都営バスの3つが中心となりますが、この3つはどれも輸送力がそれほど大きくありません。
このため、膨大な数のコミケ参加者らが押し掛ける開催期間中は近隣住民や通勤客らの足を奪う形になっているため、交通問題も解決を迫られている大きな問題のひとつとなっています。
まとめ
新型コロナウィルスのため開催中止に至ったコミックマーケット98。開催中止を惜しむ声は大きいものの、抱える諸問題は棚上げとなっているものがほとんどの状態です。今回中止となった分、次回開催はさらなる盛り上がりを見せる可能性もあるため、周辺からの苦情や交通問題などをどのように解決するのか、主催者側の対応に注目が集まっています。