アップルがiOS13.7を提供開始、コロナ接触を自動で通知

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こんにちは、ノリスケです。

2020年9月1日、Apple社のiPhone向けの新アップデートiOS13.7が発表されましたが、そのアップデート内容が画期的だと話題になりました。

いったいどんな内容なのか、調べてみました。

目次

今回のiOS13.7アップデートとは

Apple社の製品、特にiPhoneは利用者が多く、定期的にiOSと呼ばれるソフトウェアをアップデートすることにより、最新の機能を使えるところが楽しいポイント。毎度アップデート通知があると、改善内容をチェックしているアップル愛用者は少なくありません。

9月1日にリリースされたApple社のiOS13.7はiPhone向けの内容になっています。 Twitterやネット利用者をざわめかせたその内容は果たしてどんなものだったのでしょうか。

アップデート内容

iOS13.7のアップデートで話題になったのが、「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)接触通知が標準搭載されたこと」です。
この機能はGoogleとAppleが共同開発した「Exposure Notification Express」と呼ばれる接触通知システムで、iPhoneの「設定」アイコンから通知をONにすることができます。

この他に、新作のミー文字ステッカーの追加と、iCloud Driveのフォルダ共有が可能になりましたが、都内でCOVID-19陽性者が増える日々の中、接触通知を標準装備されるソフトウェアの開発は、時代を感じさせるニュースとなりました。

世界各国がCOVID-19陽性者の感染経路を辿るべくさまざまな対策を施していますが、日本では、2020年6月19日より、厚生労働省からリリースされた接触確認アプリ「COCOA」がダウンロードできるようになりました。

リリース後、COCOAのアプリを認識していてもダウンロードをするユーザーが少なく、感染経路の特定がしづらいと声があがっていた中、iPhoneユーザー数の多いApple社が接触通知機能を標準搭載したのは画期的な出来事でした。

「COVID-19接触通知機能」設定手順

それでは、iOS13.7の新機能、「COVID-19接触通知機能」の設定手順をみてみましょう。

①まずはiOS13.7にアップデートする必要があります。

アップデートはかなりデータ容量を使うので、Wi-Fiに接続し、充電が満タンの状態で実行することをおすすめします。

「ホーム画面 > 設定 > 一般 > ソフトウェア・アップデート」と進み、「ダウンロードしてインストール」をタップすると、アップデートが開始されます。
(アップデートは通信環境がよければ数分で終わります。また、一度iOS13.7にアップグレードすると、iOS13.6.1にダウングレードすることはできません)

②次に、いよいよ「COVID-19接触通知機能」の設定をしていきます。
「ホーム画面 > 設定 」を開くと、「緊急SOS」の下にあるのが「COVID-19接触通知機能」へ進む「接触通知」という項目です。

③「接触通知」をタップして国を選択すると「使用中」となり、新型コロナウイルス感染者との接触時に通知が届くようになります。

簡単に設定でき、過去14日間の記録も確認することができますが、注意点は「Bluetoothをオンにしておくこと」と、「日本国内ではCOCOAのアプリが必要なこと」です。

残念ながら、日本では海外と異なり、iOS13.7をインストールしていてもCOCOAのダウンロードをしていないと、通知を受けることができないと、厚生労働省は発表しています。


そんな日本人必須の通知アプリ「COCOA」とはどんな機能があるのでしょうか。


政府推奨アプリ「COCOA」とは

イギリスやドイツでも新型コロナウイルス対策で開発されたアプリが提供されていますが、日本で「人口の6割がインストール」することを目標にリリースされたのが「COCOA」です。

アプリをインストールし、Bluetoothと通知をオンにしておくと、感染者と接触した場合にプライバシーを確保しながら通知を受けられるシステムになっています。

出典:厚生労働省
出典:厚生労働省

COCOAの普及率

2020年6月19日にリリースされ、最初の6日間で400万件を超えるダウンロードの勢いを見せたものの、実際に陽性者として自ら登録したユーザーは2人という結果となり、初期はアプリの効果が測定しづらいスタートとなりました。

しかし、現在ではアプリのアップデートもされたために、検出精度も上がり、1700万件以上のダウンロード数と900件以上の陽性登録件数となりました。

実際の陽性者数から比べれば登録者は少ないですが、普及が広まれば感染経路を辿ることができ、収束への近道となります。

最もダウンロード率が高いのは岩手県

国民への普及率6割を目指す厚生労働省のアプリ「COCOA」ですが、認知度が高くとも実際にダウンロードされている数は少ないのが現状です。

どんな人たちがインストールしているかというと、面白いことに、みんなのランキング調べでは「岩手県」が日本一インストール率が高い地域だったそうです。次いで2位が大阪府、3位が埼玉県となっており、感染者を出さないという県民性が現れている模様です。

まとめ

AppleによるiOS13.7アップデートの新機能は日本人はCOCOA無しには通知を受け取れない、という結論でしたが、SARSやMERSのような過去の流行り病の大流行時代に比べ、技術の進歩で病気を防げるのは、人類の大きな一歩ではないでしょうか。

まだまだ続く新型コロナウイルスの流行ですが、新しい技術の発展に希望をもって2021年を迎えるのもよいかもしれません。
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